グリッドは、社会インフラ分野向けの業務特化型SaaS「ReNom Apps For industry SaaS」の開発を開始した。電力、海運、サプライチェーンの3分野の計画業務を対象にし、2023年1月ごろの開発完成を目指す。
グリッドは2022年12月6日、社会インフラ分野向けの業務特化型SaaS「ReNom Apps For industry SaaS」の開発を開始したと発表した。標準機能の開発は完了しており、2023年春ごろの完成を目指す。
同社はこれまで、電力や海運、サプライチェーン、交通などの社会インフラ分野の企業に対して、AI(人工知能)やデジタルツインを活用して、計画業務の自動化や最適化システムを開発してきた。
ReNom Apps For industry SaaSでは、これらの取り組みで蓄積してきたノウハウを活用。社会インフラ分野を網羅し、迅速なサービス提供と現場での容易な利活用を目指す。
対象とするのは、電力、海運、サプライチェーンの3分野。電力分野における発電所の発電機起動、停止計画業務、海運分野における各種製品の輸送に対応した配船計画業務、サプライチェーン分野における原材料調達、生産計画などのサプライチェーン全域に対応した計画業務に特化する。
同サービスにより、年単位の期間が必要だった各最適化システムの開発が、数カ月程度に短縮できるようになる。また、SaaS形式で提供することで場所に依存せず、さまざまな場所で計画立案業務が実行できるため、業務効率化につながることが期待される。
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