イーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel」が、ジャノメが海外で販売する高性能刺しゅう機能付きコンピュータミシン「Continental M17」に採用された。タッチスクリーン上で刺しゅうなどを描画できる。
イーソルは2022年11月8日、同社のリアルタイムOS「eT-Kernel」が、ジャノメが海外で販売する高性能刺しゅう機能付きコンピュータミシン「Continental M17」に採用されたと発表した。同社は今後も、ジャノメ製品にリアルタイムOSを提供する。
Continental M17は、ジャノメが北米、オーストラリア、ヨーロッパで販売する家庭用ミシンの最上位機種。広い刺しゅう面積、2画面タッチスクリーン、高速の刺しゅう縫いなど、高性能かつ充実した機能を備える。
eT-Kernelは、タッチスクリーン上で刺しゅうなどを描画する機能や、通信制御などメインシステムの基礎部分に関わる。開発に伴い、イーソルは前機種に搭載したμITRONからの移植作業や、BSP(Board Support Package)の提供などを担った。
eT-Kernelは、オープンソースの「T-Kernel 2.0」を改良、拡張し、プログラム動作時のメモリ使用量を抑えたリアルタイムOS。さまざまな機能やツール群を備えた開発環境「eBinder」も提供し、効率的なソフトウェア開発を支援する。
また、機能安全規格ISO 26262(自動車)とIEC 61508(産業機器)に関して、最高レベルのASIL D、SIL 4プロダクト認証を取得済みで、車載機器、産業機器、人工衛星、家電などへの採用実績もある。
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