富士ゼロックスの複合機とプリンタの制御エンジンに採用されたリアルタイムOS組み込み採用事例

イーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel Compact」をベースとしたソフトウェアプラットフォームが、富士ゼロックスの複合機およびプリンタの新機種3製品に採用された。

» 2021年02月12日 08時00分 公開
[MONOist]

 イーソルは2021年1月26日、同社のリアルタイムOS「eT-Kernel Compact」をベースとしたソフトウェアプラットフォームが、富士ゼロックスの複合機およびプリンタの新機種3製品に採用されたと発表した。

 採用したのは、富士ゼロックスのデジタルカラー複合機「ApeosPort C7070」、モノクロ複合機「ApeosPort 4570」、カラープリンタ「ApeosPort Print C5570」の3機種となる。スキャンや印刷などの制御を行うエンジン部分に、同プラットフォームを用いている。

キャプション 「ApeosPort C7070」「ApeosPort 4570」「ApeosPort Print C5570」 出典:イーソル

 この3機種は、いずれも2020年8月に販売を開始。複合機およびプリンタの開発にあたっては、イーソルが専用のソフトウェアをカスタマイズして富士ゼロックスに提供している。

  eT-Kernelは、オープンソースの「T-Kernel 2.0」に性能面、機能面で改良や拡張を加えたリアルタイムOSで、車載機器や産業機器などで使用されている。eT-Kernel Compactは同OSのフットプリントを小さくしたもので、自動車向け機能安全規格「ISO 26262」および産業機器向け機能安全規格「IEC 61508」で「ASIL D」「SIL 4」の製品認証を取得している。

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