APPLE TREEは、インプラントや歯列矯正に対応する歯科用3Dプリンタ「Focus 6K」の販売を開始した。6K工業用モノクロパネルを搭載し、Z軸に工業用のデュアルリニアガイドとボールねじを採用している。
APPLE TREEは2022年11月7日、高解像度の造形ができ、インプラントや歯列矯正に対応する歯科用3Dプリンタ(LCD方式)「Focus 6K」の販売を開始した。6K工業用モノクロパネルを搭載し、Z軸に工業用のデュアルリニアガイドとボールねじを採用している。
FLASHFORGEが開発したFocus 6Kは、独自の光学制御システムにより、均一の光量をムラなく出力できる。また、最大解像度5760×3600ピクセルの6K工業用モノクロLCDパネルを搭載。一般的な歯科用3Dプリンタと比べて、高密度な画像分布と高精度な印刷ができる。
Z軸に、工業用デュアルリニアガイドレールとボールねじを採用。Z軸操作が正確でスムーズなため、造形物の積層痕を軽減する。アルミニウム製のプラットフォームは安定性と耐久性に優れ、ワンタッチで固定できる。容易な取り外し、吊り付けが可能だ。
さらに、歯科用スライサーソフト「FlashDental」に、自動修復やワンボタンレイアウト、輪郭補正、インテリジェントマーキングといった実用的な機能を搭載。印刷までの工程が簡素化している。
Focus 6Kが対応する歯科治療には、修復治療、サージカルガイド、ワックスパターン、リテーナー、パーシャルフレームワーク、歯列矯正などがある。本体サイズは390×330×525mm、最大造形サイズは197×122×200mm。プリント速度は1時間当たり10〜50mmで、データ形式はfdp、stl、obj、3mf、slc、svgxに対応する。
専門医の知見とテクノロジーの融合で治療のハードルを下げる歯科矯正サービス
ヤマト運輸とDRIPSがマウスピースによる歯科矯正に革新、3Dプリンタ活用で
歯肉と歯を造形して総入れ歯を製作できる、3Dプリンタ用樹脂材料を発売
造形速度を従来比最大40%高速化した最新SLA方式3Dプリンタ
Formlabs、歯科および医療用大型3Dプリンタ「Form 3BL」発表
3Dプリンタと3Dスキャナーで歯科矯正装置の製作をデジタル化、製作時間短縮と品質向上に期待Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング