IoT機器向けLinux OSのセキュリティ品質を強化した最新版を提供開始組み込み開発ニュース

サイバートラストは、IoT機器向けのLinux OS「EMLinux」のセキュリティ品質を強化した最新版「EMLinux 2.6」の提供を開始した。セキュリティアップデートの提供が早期化し、迅速にCVEに対応できる。

» 2022年10月31日 14時00分 公開
[MONOist]

 サイバートラストは2022年10月18日、IoT(モノのインターネット)機器向けのLinux OS「EMLinux」のセキュリティ品質を強化した最新版「EMLinux 2.6」の提供を開始した。セキュリティアップデートの提供が早期化し、迅速にCVE(共通脆弱性識別子)に対応できる。

 EMLinuxでは、主要なソフトウェアに「Debian」パッケージを用いている。そのため、これまでDebianの2〜5カ月ごとのポイントリリース時に、セキュリティアップデートをまとめて取り込んでいた。今回、それぞれのパッケージアップデートのタイミングで取り込む仕様としたことで、迅速なセキュリティアップデートが可能となった。

 また、「CIP Linux カーネル5.10」を標準対応ハードウェアの「NXP Layerscape LS1043A-RDB」および「LS1046A-RDB」に適用。CIP Linux カーネル5.10は、従来のカーネル4.19と比べて脆弱性の修正を早期化したほか、機能バグなどの修正カバレッジを向上している。

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