AGCは、「CEATEC 2022」において、AG(アンチグレア)ガラスの防眩性能を維持しながらギラツキを抑えた開発品を展示した。
AGCは、「CEATEC 2022」(2022年10月18〜21日、幕張メッセ)において、AG(アンチグレア)ガラスの防眩(ぼうげん)性能を維持しながらギラツキを抑えた開発品を展示した。
AGガラスは、ガラスの表面を薬液などで加工して微細な凹凸を形成することで太陽光などの光の反射を抑えるガラスである。AGCは、スマートフォンやタブレット端末、ノートPCなど向けの高強度ガラス「Dragontrail」でもAGガラスを展開している。
今回展示したのは、現行のDragontrailのAGガラスと同程度の防眩性能(光の反射によるまぶしさを減らす性能)を維持しながら、表示画像の鮮明性を低下させるギラツキを抑えた開発品である。「AGガラスは、防眩性能とのトレードオフでギラツキが出てしまうという課題がある」(AGCの説明員)という。
ギラツキは、表面加工の凹凸が微小なレンズとして働いて生まれるランダムなムラとして視認される。現行のノートPCはフルHDディスプレイが一般的だが、既に4Kディスプレイを搭載する製品が投入されており、4Kの高い解像感をAGガラスのギラツキが損なってしまう可能性がある。開発品は、4KディスプレイのノートPCへの搭載が本格化する時期をめどに市場投入したい考えだ。
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