ハリアーがトヨタブランド国内3車種目のPHEVに、EV走行距離は93km電動化

トヨタ自動車は2022年9月26日、「ハリアー」を一部改良してプラグインハイブリッドモデル(PHEV)を追加すると発表した。一部改良を受けたガソリン車とハイブリッド車(HEV)は10月4日に、PHEVは10月31日に発売する。日本国内では「プリウスPHV」「RAV4 PHV」に続き3車種目のPHEVとなる。

» 2022年09月27日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 トヨタ自動車は2022年9月26日、「ハリアー」を一部改良してプラグインハイブリッドモデル(PHEV)を追加すると発表した。一部改良を受けたガソリン車とハイブリッド車(HEV)は10月4日に、PHEVは10月31日に発売する。トヨタブランドとしては、日本国内では「プリウスPHV」「RAV4 PHV」に続き3車種目のPHEVとなる。

ハリアーにプラグインハイブリッドモデルを追加した[クリックで拡大] 出所:トヨタ自動車

 今回の一部改良により、全車標準装備の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」に、交差点右左折時の対向直進車や、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能が追加される。また、コネクテッドナビ対応のディスプレイオーディオも採用した。

 ハリアーのPHEVは、消費税込み価格が620万円となる。モーターによって走行性能を高めるとともに、のびやかで上質な加速と、低重心による優れた操縦安定性を実現したとしている。PHEV専用のフロントグリルやボディーカラーを用意している。最大1500Wの外部給電システムも標準装備とした。

コネクテッドナビ対応のディスプレイオーディオを採用した[クリックで拡大] 出所:トヨタ自動車

 ハリアーに搭載するプラグインハイブリッドシステムは、排気量が2.5l(リットル)で、最高出力130kW、最大トルク219Nmのガソリンエンジンに、最高出力134kW、最大トルク270Nmのモーターを組み合わせる。駆動方式は電気式4WDのみで、リアに最高出力40kW、最大トルク121Nmのモーターを搭載している。システム最高出力は225kWとなる。

 駆動用バッテリーの総電力量は18.1kWhで、モーターのみで93km走行できる(EV走行)。なお、急速充電や、車両への充電と車両から建物への給電ができるV2H(Vehicle to Home)には対応していない。外部給電システムで、住宅に給電することは可能だ。

 急速充電に対応していない理由として、PHEVは充電だけでなくガソリンを給油しても走れること、PHEV以上に電気自動車(EV)が充電スタンドを必要としていることなどを挙げた。満充電にかかる時間はAC200Vで5時間30分、AC100Vで33時間だ。

急速充電には対応していない[クリックで拡大] 出所:トヨタ自動車

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