図4はペットボトルのふたに電磁弁を接着した例です。接着にはホットメルトを使いました。これをペットボトルに装填(そうてん)します。ペットボトルの底はカットします。ペットボトルを逆さまにして水を入れます。
WindowsベースPCのコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを打ち込むと電磁弁が作動し水が出てきます。
echo @@@@@@@@@@ > com7:
“com7:”はUSB外付けインタフェースのRS-232CのCOMポート番号です。入力する“@”の数が多いほど電磁弁が開いている時間は長くなり水はたくさん出ます。筆者の環境ではRS-232Cのボーレートが9600bpsでうまく動作しました。ここは現物合わせが必要な局面なので、水の出を確かめながらボーレートを調整してみてください。
このようにWindowsベースPCのコマンドプロンプトから直接電磁弁を制御できますので、バッチファイルやその他のプログラム言語を使って電磁弁にアクセスすることが可能になります。以下の動画は実際に動作している様子です。
今から3年ほど前、筆者がトレーナーをしているハッカソンプログラム「SecHack365」のゼミ生が植物工場のセキュリティに取り組んでいたので、彼の参考になればと思いこれを作ってみました。先日、MONOistの担当編集と話しているときに「動きのあるアクチュエーター系は面白いですね」ということだったので、それを記事にまとめてみました(図5)。
今回はWindowベースPCのコマンドプロンプトからの操作で、RS-232Cを介して電磁弁を制御して水を出したり止めたりする実験でした。これはFAやIoT(モノのインターネット)への活用を考える上での基本になる技術です。読者の皆さんの気付きや参考になれば幸いです。
連載はこれからも続けるつもりですが、筆者のわがままで担当編集に迷惑を掛けておりまして、次回予告はちょっと控えております。その時、書きたいものをそのパッションとともに読者に伝えたいので、執筆時に私の心がどこにあるかで記事内容は変わります。そんな気まぐれ筆者ですが今後ともよろしくお願いします。
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