「世界の約83%の国と地域をカバーできるようになった」(玉川氏)というSORACOM IoT SIMだが、それでもIoT通信が届かない場所は残っている。地球の表面積の7割を占める海に加えて、山林や砂漠などでは、一般的なキャリアの携帯電話通信サービスが利用できない。
そこで今回、検証目的で利用可能なTechnology Previewとして発表したのが、低軌道衛星を活用してIoT通信を利用可能にする衛星メッセージングサービスである。現時点では、スイスのAstrocastと米国のSwarm Technologiesに対応しており、今後も衛星プロバイダーを順次拡充していく予定だ。
衛星メッセージングサービスは、インターネット接続ではなく独自プロトコルに基づいており、データ通信量や通信頻度が少ない用途向けといった制限がある。しかし、携帯電話回線ではカバーできないエリアでIoT通信が可能であり、ソラコムが提供するデータの保存や可視化、パブリッククラウドとの連携などのサービスと連携させることができる。なお、1度に送信できるパケットのデータ通信量は、Astrocastが160バイト、Swarm Technologiesが200バイトで、1カ月に利用できるパケット数は最大750となっている。プロバイダーごとの衛星が通過する頻度に応じて、エリアごとに通信できる回数やタイミングも異なってくるという。
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