Texas Instrumentsは、低消費電力のエッジAI向けプロセッサ「Sitara AM62」を発表した。小型機器の設計要件を満たしやすくなるほか、エッジAI機能と基本的なカメラを用いた画像処理機能を低コストで組み合わせることができる。
Texas Instrumentsは2022年6月6日、低消費電力のエッジAI(人工知能)向けプロセッサ「Sitara AM62」を発表した。1000個受注時の単価は5ドル(約670円)未満からとなる。
5種の電源モードを備え、ディープスリープモードでは消費電力を5mW未満に、サスペンド(一時停止)状態では7mWに抑える。0.75Vのコア電圧によるアクティブ電力は1.5W未満だ。消費電力を最大50%削減するため、電源アーキテクチャが簡素化し、単三電池を用いるアプリケーションを1000時間以上動かすことができる。
同プロセッサを用いることで、持ち運びできる小型機器やサイズに制約がある機器の設計要件を満たしやすくなる。また、物体の検出や認識といったエッジAI機能と基本的なカメラを用いた画像処理機能を低コストで組み合わせられる。
パッケージは13×13mmの425ピンALW。なお、Sitara AM62用の評価モジュールを、同社のWebサイトで149ドル(約2万円)で提供している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.