Microchip Technologyは、同社の「PIC」および「AVR」8ビットマイクロコントローラーの5つの新ファミリーを発表した。他チップとの通信機能や、基板を変更せずに構成を変更できるアナログ周辺モジュールなどを搭載している。
Microchip Technologyは2022年5月9日、同社の「PIC」および「AVR」8ビットマイクロコントローラーの新製品として、5つのファミリーを発表した。同日よりサンプル受注を開始している。
新しい5つのファミリーは、マルチ電圧アナログ用途向けの「AVR DD」、スモールファームファクターの「PIC16F18076」、アナログセンシング向けの「PIC16F17146」、センサーインタフェース設計用の「PIC18Q71」、センサーフュージョンMCUの「PIC16F18146」で、60超のデバイスを含む。
同社のPICおよびAVRマイクロコントローラーは、他チップとの通信機能や、基板を変更せずに構成を変更できるアナログ周辺モジュールなどを搭載している。ソフトウェア制御オペアンプなどのスマート周辺モジュールやADCC(計算機能付きA-Dコンバーター)、MVIO(マルチ電圧I/O)により、既存のMCUではできなかったアプリケーション設計にも対応する。
また、システムの中で電源電圧が異なるデバイスが混在する場合、複数の電圧に対応するレベルシフターが必要となる。新しい5ファミリーが備えるMVIOモジュールは、他の部分と異なる電圧でMCUの特定ポートを動作可能なので、外付け部品は不要だ。
新しいマイクロコントローラーはピン互換性を備え、容易に他のPICまたはAVRマイクロコントローラーに置き換えて、性能を高めたり生産数を増やしたりできる。
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