AnsysとBMWがADASや自動運転用のシミュレーションツールチェーンを共同開発:CAEニュース
AnsysとBMWグループは、両社の協業を拡張し、先進運転支援システムと自動運転および自律走行機能の開発、検証を目指すと発表した。安全原則に基づいたエンドツーエンドのシミュレーションツールチェーンを共同開発する。
AnsysとBMWグループは2022年5月3日、両社の協業を拡張し、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転および自律走行機能の開発、検証を目指すと発表した。安全原則に基づいたエンドツーエンドのシミュレーションツールチェーンを共同開発する。
BMWグループは、ツールチェーンの一部として、Ansysのソフトウェアを試験計画の立案、実施や、収集したシステム情報の編集などに使用する。Ansysのソフトウェアは独自のアルゴリズムにより、最も堅牢(けんろう)な設計の構造を自動で効率的に探索する。
開発者は、より迅速にロバスト設計の最適化やシミュレーションワークフローの効率化、省力化が図れる。また、設計プロセスの初期段階で重要な決定ができることから、開発期間の短縮につながり、プロジェクト全体のコストを削減できる。
両社が協力することで、Ansysがソフトウェアを開発する際、より多くの情報に基づいて意思決定できるため、Ansysの別分野の顧客やOEMにとっての利便性が向上する。またAnsysは、物理データやシミュレーションデータをBMWグループがどのように主要設計、安全課題に活用しているかをリアルタイムで確認できる。
BMWグループはAnsysの機能を活用し、レベル3の高度な自動運転が可能な自動車を開発する最初の自動車メーカーとなることを目指す。
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