統合開発ツールチェーンが64ビットRISC-Vコアに対応組み込み開発ニュース

IARシステムズ(IAR Systems)の開発ツール「IAR Embedded Workbench for RISC-V」が、64ビットRISC-Vコアに対応した。RISC-V用ビルドツールと機能安全認証済みツールチェーンも合わせて提供する。

» 2022年04月06日 10時00分 公開
[MONOist]

 IARシステムズ(IAR Systems)は2022年3月17日、同社の開発ツール「IAR Embedded Workbench for RISC-V」が、64ビットRISC-Vコアに対応したと発表した。RISC-V用ビルドツールと機能安全認証済みツールチェーンも合わせて提供する。

キャプション 64ビット対応の統合開発ツールチェーン「IAR Embedded Workbench for RISC-V」[クリックで拡大] 出所:IARシステムズ

 IAR Embedded Workbench for RISC-Vは、C/C++コンパイラやデバッガ、コード品質を保証するコード解析ツールを搭載した統合開発ツールチェーン。オンボードメモリの使用量と必要速度の最適化が可能で、ニーズに合わせたアプリケーションを開発できる。

 Packed-SIMD命令のための「RISC-V P extension」や、カスタムの拡張命令にも対応する。「C-SPY」デバッガのフルデバッグ機能を利用すれば、ハードウェアにアクセスしなくても、C-SPYシミュレーターでアプリケーションのリアルタイム制御ができる。

 最新版の3.10では、Andes、Codasip、Microchip、Nuclei、SiFiveのRV64デバイスをはじめ、各種RV64 RISC-Vコアに対応する。また、対称型マルチプロセッシング(SMP)に対応し、マルチコアRISC-Vデバイスのデバッグも可能だ。

⇒その他の「組み込み開発ニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.