サントリーグループは2022年3月29日、同社の国内生産研究拠点30カ所で購入する電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替えると発表した。同年4月1日に切り替えを実施する。
サントリーグループは2022年3月29日、同社の国内生産研究拠点30カ所で購入する電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替えると発表した。同年4月1日に切り替えを実施する。
今回の切り替え対象となるのは飲料や食品、酒類事業に関わる生産研究拠点である。切り替えによって、温室効果ガス(GHG)の排出量を約15万トン削減する効果が期待されるという。これにより、日本と米国、欧州の生産研究拠点で購入する電力全体で占める再生可能エネルギー由来の電力比率は9割超となる。
加えて、自社生産研究拠点以外にサントリーホールやサントリー美術館、本社オフィスなど8箇所も再生可能エネルギー由来の電力に切り替える。
サントリグループは、2030年までにバリューチェーン全体でGHG排出量を50%削減し、2050年までにはGHG排出を実質ゼロにするという目標を掲げている。フランスの「Donnery工場」をはじめ、2021年に稼働した「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」や、米国の「Fred B.Noe Craft Distillery」など、再生可能エネルギー由来電力を活用した「CO2排出量ゼロ工場」も展開を進める。
2022年までに日本、米国、欧州にある65カ所全ての生産研究拠点で、電力を100%再生可能エネルギー由来のものに切り替えることを目指す。電力会社が提供する再生可能エネルギーの電力メニューや、再生可能エネルギー指定の非化石証書の採用、太陽光発電の導入など、拠点ごとに最適な電力調達の方法を組み合わせるとしている。
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