Edgecrossコンソーシアムは、「2022国際ロボット展(iREX2022)」(東京ビッグサイト、2022年3月9〜12日)に出展し、会場内の他社ブースに出展されたロボットと接続しリアルタイムで遠隔監視を行った。また、Edgecrossを活用して遠隔地でエンジニアリングを行った連携ラインのデモを披露した。
Edgecrossコンソーシアムは、「2022国際ロボット展(iREX2022)」(東京ビッグサイト、2022年3月9〜12日)に出展し、会場内の他社ブースに出展されたロボットと接続しリアルタイムで遠隔監視を行った。また、Edgecrossを活用して遠隔地でエンジニアリングを行った連携ラインのデモを披露した。
エッジコンピューティング基盤の普及を目指すEdgecrossコンソーシアムは、2017年11月に設立。現在は、オムロン、トレンドマイクロ、NEC、日本IBM、日本オラクル、日立製作所、三菱電機の7社が幹事会社とし運営を進めている。エッジからの情報をさまざまなITシステムで活用できるように情報連携や整理を行う仕組みを提供しており、共通プラットフォームとなる「基本ソフトウェア」に加えて、データ連携を実現する「データコレクタ」、基本的な活用方法をパッケージ化した「エッジアプリケーション」などを展開している。
iREX2022では、同展示会に出展しているオムロン、川崎重工業、芝浦機械、セイコーエプソン、ダイヘン、三菱電機、ヤマハ発動機の7社のブースで稼働しているロボットのデータを取得し、そのデータをEdgecrossコンソーシアムブースでさまざまな形で表示するというデモを行った。各ブースのロボットからEdgecrossのデータコレクタを使ってデータを取得し、トレンドマイクロのTXOne StellarEnforceを通じてセキュアな通信で情報を集める。これをNECのロボットシステム稼働管理アプリケーションで表示しているという形だ。集めたデータはITゲートウェイを経由しクラウドでも活用でき、遠隔地での確認も可能としている。Edgecrossコンソーシアム 事務局長の徳永雅樹氏は「多くのロボットメーカーに協力してもらい、リアルタイムでつながる世界を示すことができた」と語っている。
また、Edgecrossを用いたアプリケーションなどを紹介。アプリケーション同士を組み合わせる展示なども行った。Edgecrossのアプリケーションを活用したFAプロダクツの画像認識ピッキングロボットシステムと、智頭電機のねじ締めロボットシステムを組み合わせ、コンベヤーで結び、ワークを運びながら製造ラインを構築するイメージを示した。
これらのエンジニアリングにもEdgecrossが貢献したという。iREX2022での出展内容を取りまとめるワーキンググループを担当したNEC スマートインダストリー本部 ものづくり戦略グループ エキスパートの籠田行一氏は「FAプロダクツは関東、智頭電機は関西の企業で、地理的に離れたところにあるシステムを連携させる苦労があった。ただ、Edgecrossを活用することで機器のリアルなデータを取得してそれを活用できるため、離れた地域でもシステム構築を行うことができた。システム構築の過程としてEdgecrossの価値を証明するような取り組みになった」と手応えについて述べている。
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