一方、組み立て型AGVのCOW-eLは、現場の環境に合わせて機能の選択や組み立てなどのカスタマイズが可能で、コスト設計についても柔軟に対応できることが特徴だ。ヤマハ発動機の設備技術部が、同社工場のスマート化を進める中で開発を進めてきた内製AGVがベースになっている。
AGVの走行ルート指定はビニールテープを貼るだけというシンプルさで、レールの埋設工事やマッピングなどのプログラムは不要だ。このシンプルさもあり、製品温度が300℃になる鋳造部品を扱う現場で利用している実績もある。AGVを構成する部品としては、電動車いすユニットなど同社製品のパーツを活用するなどしている。また、ただシンプルなだけではなく、AGVの運行を管理するソフトウェアなども用意しており、データ活用も可能となっている。
展示では、鋳造部品を扱う現場で実際に運用しているタフネス型のAGVを披露するとともに、低コストなシンプルタイプのAGV、専用かご車の移動に用いる薄型AGVなどのデモンストレーションも行った。
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