キオクシアは、モバイル機器向け組み込み式フラッシュメモリのPoC試作品のサンプル出荷を開始した。QLC技術を採用し、UFS規格に準拠しているため、ストレージの大容量化と高機能化のニーズに応える。
キオクシアは2022年1月19日、モバイル機器向けの新しい組み込み式フラッシュメモリのPoC(Proof of Concept)試作品について、OEM顧客へのサンプル出荷を開始した。
PoC試作品は、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」の1Tビット(128Gバイト) QLC(クアッドレベルセル)製品を用いた、512GバイトQLC UFS(ユニバーサルフラッシュストレージ)製品だ。QLC技術により、1つのメモリセルに4ビットのデータを記録できる。また、UFS規格 Version 3.1インタフェースに準拠し、ホスト機器との間で、全二重通信によるデータの読み出しと書き込みを同時に実行できる。
同社はサンプル出荷を通じて、同製品がスマートフォンのフラグシップモデルなどハイエンドのモバイル機器で、優れた性能を発揮できることを確認する。
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