「化」はどんな言葉に付けてもそれっぽくはなるんですが……。
めっきりと寒くなってもう年の瀬、読者の皆さまもそろそろ仕事納めモードに入るころかと思います。このモノづくり総合版メールマガジンも2021年の最終号となりました。
2021年は、前年から引き続くコロナ禍による社会全体への影響は大きいままで、特に春から夏にかけては感染者数も大きく増大して気づまりな日々が続いたかと思います。秋からは急速に落ち着きを見せ始めたことで、社会活動が活発になり、われわれメディアもオンライン取材オンリーから、会見や展示会などでリアル取材を行う機会も増えてきました。現在も再拡大の兆候は見られませんが、新たな変異株であるオミクロン株の登場で先行きは不透明なことに変わりはありません。2022年も、全くうれしくないウィズコロナの状況は引き続きそうです。
2020年はコロナ禍そのものに翻弄された製造業ですが、2021年はそのコロナ禍によって引き起こされた半導体不足に代表されるサプライチェーンの混乱がより大きな影響を与えました。国内大手製造業の決算でも、半導体不足などでモノを作れない機会損失による減収、不足する半導体や素材の高騰によるコスト増が明確に表れるようになっています。
コロナ禍や米中摩擦などによって何事も先が見通せない、不確実な時代に入ったことで、さまざまな変化に即応できる体制を構築するためのデジタル技術の導入があらためてクローズアップされています。そう、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)です。MONOistにとどまらず、アイティメディアが展開する各メディアではそこかしこでDX、DX、DXという言葉が躍っています。バズワードとして隆盛を極めている感もあるDXですが、最近このDX関連でよく見かける表現があります。そう、「DX化」です。
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