MESの先進企業買収で、AM向けソフトウェアプラットフォーム構築を加速3Dプリンタニュース

Materialiseは、積層造形ワークフローおよび製造実行システムに実績を持つ、Link3Dの買収オプションの行使に合意した。取引は2021年内の完了を予定しており、全株式を3350万米ドルで取得する。

» 2021年12月03日 13時00分 公開
[MONOist]

 Materialiseは2021年11月15日、積層造形ワークフローおよび製造実行システム(MES)に実績を持つ、Link3Dの買収オプションの行使に合意したと発表した。取引は同年内の完了を予定しており、Link3Dの全株式を3350万米ドル(約38億円)で取得する。

 Link3Dは、製造業の複雑なサプライチェーンやIT環境でアディティブマニュファクチャリング(AM)の運用を拡張、統合するため、クラウドベースのソフトウェアを提供している。今回の買収により、デジタルツールに対してクラウドベースのアクセスを提供可能になることで、3Dプリントプロセスを企業ごとに最適化し、ワークフローの効率化を支援する。

3Dプリントプロセスのイメージ 3Dプリントプロセスのイメージ[クリックで拡大] 出所:Materialise

 デジタル化が進む生産環境では、AM導入を進めるために、統一されたAMソフトウェアプラットフォームを必要としている。Link3DのMESソリューションと統合ソフトウェアプラットフォームのクラウドサービスにより、同一またはカスタマイズされた製品量産に向け、自動化した制御プロセスを実行するほか、継続的に改善可能になる。

 Materialiseはクラウドサービス戦略を展開しており、Link3Dの買収はその一環となる。最適かつ効率的で、サステナブルな生産プロセス定義、実行が可能になることで、一度限りの生産だけでなく、複雑な積層造形エコシステムでの生産拡大にも対応していく。

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