VESAは、内部ディスプレイ接続規格「Embedded DisplayPort Standard Version 1.5」を発行した。パネルセルフリフレッシュ機能とAdaptive-Syncへの対応を強化し、さらなる省電力化と動画品質の向上を図る。
ビデオ周辺機器に関する業界標準化団体VESA(Video Electronics Standards Association)は2021年10月27日、ノートPCなどの内部ディスプレイ接続規格の新バージョン「Embedded DisplayPort Standard Version 1.5(eDP 1.5)」を発行したと発表した。
eDPは、システムのグラフィックスハードウェアから内部のディスプレイパネルに映像データを伝送するための電気的なインタフェースで、少ない配線数で高い解像度、リフレッシュレート、色深度を提供し、EMI(電磁干渉)放射量も少ない。
eDP 1.5では、主要な省電力機能のパネルセルフリフレッシュを最適化し、部分的に表示を更新できるパネルリプレイプロトコルを追加した。セルフリフレッシュを使用しない場合でも、垂直ブランキング中にディスプレイインタフェースを無効化できる。また、フレームバッファーが不要な有機ELパネルなどにも対応する。
また、新たに追加したAdaptive-Sync機能により、メディア再生中のフレームスキップや繰り返しを防ぐためのフレームレート調整が可能になった。ゲーミングディスプレイ用に、表示のちらつきを抑える機能も追加している。
従来同様、DisplayHDRおよびDisplayHDR True Black仕様に対応する。ノートPC、オールインワンPC、高性能タブレット、車載用ディスプレイなどの組み込みディスプレイに適している。
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