MSCソフトとソフトウェアクレイドルが「Cradle CFD」ライセンスの販売開始:CAEニュース
エムエスシーソフトウェアとソフトウェアクレイドルは、熱流体シミュレーション/可視化ソリューションである「scFLOW」「STREAM」「PICLS」の3製品を1つのライセンスに統合した「Cradle CFD」ライセンスの販売を開始した。
Hexagon Manufacturing Intelligenceのグループ会社であるエムエスシーソフトウェアとソフトウェアクレイドルは2021年10月4日、熱流体(CFD:数値流体力学)シミュレーション/可視化ソリューションである「scFLOW」「STREAM」「PICLS」の3製品を1つのライセンスに統合した「Cradle CFD」ライセンスの販売を、同年10月1日から開始したことを発表した。
また、近年、解析の高速化に欠かせない、大規模計算時に使用される並列計算無制限コアライセンスもCradle CFDライセンスのラインアップとして提供されるという。
Cradle CFDは、生産性向上とスマートマニュファクチャリングの促進に寄与するマルチフィジックスCFDソリューションとして位置付けられており、自動車、航空、電気、建築/建設、土木、機械、造船など、熱流体問題を扱うさまざまな業界で幅広く活用されている。3D CADとの連携や、強化された連成解析機能(構造、音響、電磁場、機構、伝熱、1D、AI[人工知能]/機械学習、最適化、システムシミュレーション)を搭載。ポストプロセッサを用いて、パワフルなアニメーションの生成やビジュアライゼーションが可能である。
同社の熱流体解析および伝熱シミュレーション製品は、解析対象や産業、用途に応じて展開する既存のscFLOW、STREAM、PICLS、「熱設計PAC」に、Cradle CFDを加えた5製品体制となる。
⇒ その他の「CAE」関連ニュースはこちら
- 「富岳」で新型コロナ飛沫の大量計算を実施、感染リスクはどこにある?
理化学研究所のスパコン「富岳」を用い、コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する飛沫の飛散シミュレーションが実施されている。理化学研究所が独自開発する流体シミュレーションソフトウェア「CUBE」による飛散シミュレーションの概要、注目すべき結果などについて、理化学研究所 計算科学研究センター チームリーダー/神戸大学大学院システム情報学研究科 教授の坪倉誠氏に話を聞いた。
- ヤマ発が語る、バイク開発に不可欠な「ほこり入り解析」の新手法とその妥当性
ヤマハ発動機は、オンラインイベント「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2020 ONLINE」において、「モーターサイクルのほこり入りCFD解析について」と題し、CFDソリューション「PowerFLOW」をモーターサイクル(オートバイ)開発に適用した取り組みについて紹介した。
- シミュレーション主導設計の実現に向けた八千代工業の挑戦
八千代工業は、ダッソー・システムズ主催の「Dassault Systemes User Conference 2019」において、「CATIA、Abaqus、Isightを使った樹脂製燃料タンクの最適設計技術の構築と設計者展開」をテーマに講演を行った。
- 仮想実験室からデジタルツインへ、富岳が実現する自動車業界のCAEの形とは
ヴァイナスのユーザーイベント「VINAS Users Conference 2019」で、理化学研究所 計算科学研究センター・神戸大学大学院システム情報学研究科 計算科学専攻 チームリーダー・教授/博士(工学)の坪倉誠氏が登壇し、「HPCシミュレーションとデータ科学の融合による新たな自動車空力について」をテーマに講演を行った。
- 高額投資なしで大規模解析の計算時間が9分の1に! ケーヒンのクラウドCAE活用
「ANSYSものづくりフォーラム in 東京2019」におけるケーヒンの講演「クラウドを用いたCAE開発工数/環境改善の提案」の内容を紹介する。
- マスクの着用効果をCFDで解析、くしゃみをした際に液滴はどう飛散するか?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行に伴い、ソフトウェアクレイドルは、同社のCFD(数値流体力学)ソフトウェア「scFLOW」を用いて、くしゃみによる微粒子の飛距離が、防護なし、肘の内側による防護、マスクの着用でどのように変化するのかを解析し、その結果をレポートにまとめた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.