ブロックチェーンによる物流のトレーサビリティー向上に向けた実証実験開始サプライチェーン改革

大日本印刷は2021年8月25日、三菱ケミカル、リファインバースグループと共同で、バイオマスやリサイクル原料の管理、追跡などを可能にする、透明性と信頼性の高いサプライチェーン構築に向けた実証実験を開始すると発表した。

» 2021年09月08日 09時00分 公開
[MONOist]

 大日本印刷は2021年8月25日、三菱ケミカル、リファインバースグループと共同で、バイオマスやリサイクル原料の管理、追跡などを可能にする、透明性と信頼性の高いサプライチェーン構築に向けた実証実験を開始すると発表した。

キャプション 実証実験の全体イメージ(クリックで拡大) 出典:大日本印刷

 実証実験では、ブロックチェーン技術を用いたトレーサビリティー管理プラットフォームを展開するオランダのスタートアップ、サーキュライズ(Circularise)の情報管理システムを活用する。同システムは、パブリックブロックチェーンを利用し、原料から最終製品まで追跡可能なサプライチェーントレーサビリティーシステムである。独自の暗号化技術を採用して、サプライチェーン内の各企業の機密情報や公開情報を管理、共有する。

 3社は2021年9月末まで実証実験を実施する予定。バイオマスやリサイクル原料の管理、追跡に加えて、ライフサイクルアセスメント(LCA)などの環境負荷の評価指標への対応を含めたサプライチェーン構築を検討する。

 この実証実験を通じて、バイオマスやリサイクル原料を利用した製品の高付加価値化や、認証材料の管理に有効な高いトレーサビリティーを備えるサプライチェーン構築の有用性を検証していく。

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