構造解析ソフトウェアプラットフォーム企業を買収し、AECへの展開を強化:CAEニュース
Altair Engineeringは、構造解析ソフトウェアプラットフォームを提供するS-FRAME Softwareを買収した。両社のソリューションが統合されることで、建築家やエンジニアはコード要件を順守しつつ、シミュレーションを活用した予測型の設計が可能になる。
Altair Engineering(アルテア)は2021年8月10日、構造解析ソフトウェアプラットフォームを提供するS-FRAME Softwareを買収したと発表した。
S-FRAME Softwareの構造解析ソフトウェアプラットフォームは、風、水、雪といった外部荷重に対する構造物の耐性評価や、デザインコード要件の確認に適している。
また、S-FRAME Softwareの統合ソリューションは、形状の複雑さ、荷重条件、非線形効果、デザインコードの要件、材料の種類(鉄鋼、コンクリート、複合材、マスティンバーなど)を問わず、構造物の解析や設計を支援する。包括的で詳細なデザインレポートが作成できるため、複数のデザインコードをサポートする。
S-FRAMEのS-TIMBERのオブジェクト(左)と結果の軸力表示(右)での多層ハイブリッドマスティンバービルのモデル(クリックで拡大) 出典:Altair
今後、S-FRAME Softwareのソリューションは、Altairの特許取得済みサブスクリプションベースのライセンスモデル「Altair Units」を通して提供される。
S-FRAME Softwareの有限要素構造解析やコードサポート機能と、Altairの構造最適化ソリューションの活用により、建築家やエンジニアは地域のコード要件を順守しながら、シミュレーションを活用した予測型の設計へと変革を進めることができる。
調査会社のCIMdataは、AEC(Architecture、Engineering、Construction:建築、エンジニアリング、建設)が、PLM市場において著しく成長する分野の1つと分析している。AltairとS-FRAME Softwareのソリューションを統合することで、Altairは、AEC分野での存在感を高めていく。
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