連日、オープンイノベーションに関するニュースが流れています
近年、大企業がスタートアップとのオープンイノベーションの取り組みを加速させています。アクセラレータープログラムの募集を開始した、スタートアップへの大規模な出資を行った、創発の場となるオープンイノベーション拠点を設立したなど、取り組みの程度や内容はさまざまですが、こうしたニュースを毎日のように見かけるようになっています。
具体的な事例を挙げればきりがありませんが、個人的に興味深いと感じているのが、JR東日本の子会社であるJR東日本スタートアップの取り組みです。同社は駅や鉄道をテーマとしたビジネス協業の提案内容を競う「JR東日本スタートアッププログラム」を開催しています。同プログラムの審査を通過したスタートアップは、JR東日本が持つ各駅構内の区画や鉄道インフラといったリソースを実際に活用して、製品やサービスの実証実験を行えます。固いイメージのある鉄道業界ですが、こうした新しい取り組みも進めているのかと、初めて聞いた時は少し意外に思いました。
オープンイノベーションは、スタートアップにとっては大企業のリソースや知見を基に自社事業のさらなる拡大を目指せるのが大きなメリットです。一方で、大企業もスタートアップと手を組んで新事業領域や新サービス創出が期待できます。両社両得、「Win-Win」の関係がオープンイノベーションの理想的な在り方といえるでしょう。しかし、残念ながらオープンイノベーションの事例全てが「Win-Win」の関係を実現できているわけではありません。
スタートアップとのオープンイノベーションで生じる“搾取的関係”の問題点
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