Altair Engineering(アルテア)は「第9回 Altair Enlighten Award」の受賞企業を発表した。今回、軽量化や二酸化炭素排出量、水とエネルギー消費量の削減、材料の再利用とリサイクルの促進に関する最も優れた成果が表彰された。
Altair Engineering(アルテアエンジニアリング:以下、アルテア)は2021年8月4日、「第9回 Altair Enlighten Award」の受賞企業を発表した。
同アワードは、米国CAR(Center for Automotive Research)とアルテアが共催する、自動車産業における軽量化技術とサステナビリティに特化した唯一の賞として知られる。
今回、軽量化や二酸化炭素(CO2)排出量、水とエネルギー消費量の削減、材料の再利用とリサイクルの促進に関する最も優れた成果が表彰された。以下、その一部(各部門の第1位受賞企業)を紹介する。
サステナブル製品部門[車両]賞は、Ford Motor(フォード)の2021年式新型EV(電気自動車)「Mustang Mach-E」が受賞。走行中のCO2排出量ゼロ、そして、動物性素材を使用しない車内インテリアの実現によるサステナビリティの確立が高く評価された。
サステナブル製品部門[部品]賞には、Magna Internationalが手掛ける2019年式の「RAM 1500 アクィブエアデフレクター/グリルシャッター」が選出された。両パーツは軽量で費用対効果が高く、78%リサイクル可能なプラスチック材料が使用されており、空気抵抗を9%削減し、燃費向上にも寄与するという。
サステナブルプロセス部門賞は、Faureciaのバイオ由来20%の原料を使用した100%リサイクル可能なポリプロピレンコンパウンド(PPコンパウンド)「NAFILean Stiff」が受賞した。21%の軽量化を実現し、10万t(トン)のCO2排出量の削減(1400万台の車両が年間走行距離1万5000kmで10年間使用した場合)と、同量の燃料で8億1100万kmの走行距離の増加を実現したことが評価された。
その他、軽量化実現技術部門賞はArcelorMittalの次世代鋼「FORTIFORM 980GI」が、モジュール部門賞はStellantisとパートナー企業による「Jeep Grand Cherokee Composite Tunnel Reinforcement」が、軽量化構想部門賞はAmerican Axle&Manufacturingの電動駆動装置「eDU」が受賞した。
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