安定性や検出精度を向上、MRシステムの基盤ソフトウェアの最新版発売製造ITニュース

キヤノンITソリューションズは、MRシステム「MREAL」の基盤ソフトウェアの最新版「MREAL Platform 2021」を発売した。アルゴリズムおよびデータ構造の改善により安定性を向上し、特徴点位置合わせの体験エリアを従来比の2倍にした。

» 2021年08月03日 09時00分 公開
[MONOist]

 キヤノンITソリューションズは2021年7月16日、MR(複合現実)システム「MREAL」の基盤ソフトウェア「MREAL Platform」の最新版「MREAL Platform 2021」を発売した。

 MREALは仮想のCG映像と現実空間を融合し、さまざまな視点から体験できる映像技術だ。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)であるMREAL Display、MREALの表示アプリケーションと、位置姿勢データやセンサーシステムとの連携を行う基盤ソフトウェアMREAL Platformで構成されている。現在MREALは製造業で、デザイン用途での活用や、設計データの試作回数低減を目指す作業支援ツールとして使われている。

キャプション 「MREAL」システム構成図(クリックで拡大) 出典:キヤノンITソリューションズ

 MREAL Platform 2021では、アルゴリズムやデータ構造の改善によって安定性が向上し、空間特徴位置合わせ性能を改善したことでMRの体験エリアを従来比2倍にするなどの機能向上を図った。また、立体形状検出精度および長物形状検出精度も向上させた。

 さらに、提供するモジュールはコアモジュールを2つ、機能モジュールを6つにそれぞれ分割した。これらの中から、必要な機能のみを選択して、1年または3年以上の契約を選択するサブスクリプション形式での利用に対応したという。

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