三菱重工工作機械は「日本電産マシンツール」に社名変更:FAニュース
三菱重工業から日本電産に株式譲渡された三菱重工工作機械は、2021年8月2日に「日本電産マシンツール」へ社名変更を行った。
三菱重工業から日本電産に株式譲渡された三菱重工工作機械は、2021年8月2日に「日本電産マシンツール」へ社名変更を行った。
日本電産は、2021年2月に三菱重工業グループだった三菱重工工作機械を三菱重工業から買収すると発表。三菱重工グループが保有する株式の全持ち分と、海外子会社9社の工作機械事業の譲渡に向け手続きを進めていた。
このほど、手続きが完了し2021年8月2日に社名を「日本電産マシンツール」に変更し、事業を継続する。
三菱重工工作機械では、歯車機械、大型門形機などのトータルソリューション、3Dプリンタなどの微細加工ソリューション、精密工具の4事業を展開しており、中でも主力の歯車機械は世界3強の一角を占め、ホブ盤、ギヤシェーパ、シェービング盤、ギヤスカイビング盤、歯車研削盤などの豊富な加工設備のラインアップと内歯外歯を問わないギヤ加工技術を強みとしていた。
新たな体制では、日本電産グループの持つ減速機やプレス機の製造、販売、サービス事業での相乗効果を期待する他、日本電産が現在注力しているモーターとインバーター、減速機を三位一体としたEV用トラクションユニット「E-Axle」の開発および製造強化を進めていく方針だとしている。
≫「FAニュース」のバックナンバー
- 日本電産が三菱重工工作機械を買収、「工作機械事業をグローバルの主役に」
日本電産は2021年2月5日、三菱重工業(以下、三菱重工)グループの工作機械を手掛ける三菱重工工作機械を買収したと発表した。
- “量産”に使える金属3Dプリンタ、カギとなる技術を三菱重工工作機械が開発
三菱重工工作機械は海外市場に向けて金属3Dプリンタの展開を開始することを発表した。2019年5月20〜23日に米国デトロイトで開催される先端立体造形技術の見本市「RAPID+TCT2019」で、金属3Dプリンタ「LAMDA」を披露し、世界初となる関連技術「モニタリングフィードバック機能」や「ローカルシールド機能」などを紹介する。
- 三菱重工工作機械、モニタリングシステムを全ての工作機械に標準搭載
三菱重工工作機械は、刷新したモニタリングシステム「DIASCOPE」を、4月以降に販売する全ての工作機械に標準搭載する。データの収集、解析をエッジとクラウドサーバで分散して処理することにより、迅速で高効率のモニタリングが可能になる。
- 日本電産が鴻海グループなどと合弁会社設立に向けた検討開始
日本電産と鴻海科技集團、同社傘下の鴻華先進科技股份は、合弁会社設立に向けた検討を行う。自動車用トラクションモーターシステム、各種モーター関連製品などの開発、生産、販売を目的とし、2022年内の設立を目指す。
- 小型精密減速機の対象製品と販売エリアを拡大、日本電産がドイツ企業を買収
日本電産は2018年8月31日、同社子会社の日本電産シンポのドイツ現地法人を通じ、ドイツの小型精密減速機メーカー「MSグレスナー社(以下、MS-Graessner)」およびグループ関連会社の株式を100%取得したことを発表した。
- 広がる金属3Dプリンタと工作機械の融合、それぞれの技術方式の特徴
2020年11月16〜27日にオンラインで開催された「第30回 日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2020 Online)」において、主催者セミナーとして、東京農工大学 工学府 機械システム工学専攻教授の笹原弘之氏が登壇。「金属材料のAdditive Manufacturingの基礎から見える未来予想」をテーマとし、金属AMの代表的ないくつかのプロセスの基本原理とメリットやデメリットについて述べるとともに、国内外の金属AMの最新動向について紹介した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.