ビズヒッツが「35歳で転職した理由ランキング」を発表した。転職した理由の1位は「収入アップのため」で、転職で年収が「上がった」人は41%だった。年収がアップした理由は、「スキル、経験、能力が評価された」が最も多かった。
ビズヒッツは2021年7月13日、「35歳で転職した理由ランキング」を発表した。同調査の対象者は、35歳で転職をした全国の男女で、男性55人、女性42人の合計97人から回答を得た。
初めに、35歳で転職した理由や目的を尋ねたところ、1位は「収入アップのため」(13.4%)だった。2位は「倒産や経営状況の悪化」(12.4%)、3位は「35歳を区切りと考えた」(10.3%)だった。
1位の「収入アップのため」には、「給料アップの見込みがない」「子育てをする上で今の収入では不安」といった声が寄せられたほか、給与水準の低い業界に見切りをつけて異業種に転職した人もいた。
2位の「倒産や経営状況の悪化」には、「在籍先の事業が縮小になった」「会社から給与を支払えないと言われた」などの声があり、昨今の社会情勢から望まない転職をした人も多かったことがうかがえる結果となっている。しかし、倒産や経営状況の悪化で転職した人の6割は、転職後、収入が増えている。
3位の「35歳を区切りと考えた」には「『35歳』ラインで転職が厳しくなるといわれていたため、あせりがあった」「違う会社に行くなら今の年齢を超えたら難しいと思った」などの声が寄せられている。
次に、35歳の転職で年収がどう変化したかを尋ねた。その結果、「上がった」が41.3%、「下がった」が37.1%となり、ほぼ半々となった。
35歳の転職で年収がアップした理由で最も多かったのは、「スキル、経験、能力が評価された」(47.5%)だった。2位が「収入アップできる求人に絞った」(17.5%)で、「前職の給料が安すぎた」(15.0%)が続いている。
1位の「スキル、経験、能力が評価された」には、「以前と同じ職種に転職したが、これまでの実績や経験や資格が評価された」「前職で学んだスキルを持った人がいなかったため、即戦力として見てもらえた」といった声が寄せられている。30代半ばの転職では専門性の高さや即戦力となるスキル、マネジメント力などが求められるため、前職での経験が生かせる転職をすると、年収がアップする確率も高まると考えられる。
2位の「収入アップできる求人に絞った」では、「現在より時給の高い求人」「給与水準の高い業界」など、年収アップできる求人に限定して仕事を探すことで収入増の希望をかなえた人もいた。転職の理由や目的が「収入アップ」だった人の7割が、転職後の年収アップに成功している。3位「前職の給料が安すぎた」人の場合は、前職の賃金が低過ぎたことから、相対的に年収アップしたケースも見られた。
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