富士通は2021年6月から、新たに製造業向けのDXソリューション基盤として展開する「COLMINA(コルミナ)」のサブスクリプションサービスを開始した。2017年から「モノづくりデジタルプレース」として展開してきた「COLMINA」だが、製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みの裾野が広がるフェーズに入る中、新たな提供体制を用意することで中堅以下の製造業などへの提供を狙う。
富士通は2021年6月から、新たに製造業向けのDXソリューション基盤として展開する「COLMINA(コルミナ)」のサブスクリプションサービスを開始した。2017年から「モノづくりデジタルプレース」として展開してきたCOLMINAだが、製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みの裾野が広がるフェーズに入る中、新たな提供体制を用意することで中堅以下の製造業などへの提供を狙う。
富士通では2017年に製造業向けのさまざまなサービスや情報基盤などを統合して提供するモノづくりデジタルプレースとして「COLMINA」の提供を開始。現在までに関連するサービスを活用している。関連するサービスを含め現在までに8000社以上に導入が進んでいるという。
順調に導入が広がっているように見えるが、中堅規模以下の製造業では、初期投資の負担や運用の負荷などの問題で導入できないケースもあったという。そこで新たに開始したのが「COLMINAサブスクリプションサービス」である。COLMINAサブスクリプションサービスは、COLMINAのアプリケーション群をサブスクリプション型(定額料金で一定期間利用できるサービス形態)でグローバルに提供するというものだ。デジタル基盤としては、富士通とファナック、NTTコミュニケーションズの3社で設立したDUCNETが提供するデジタル基盤「デジタルユーティリティクラウド」を活用している。サブスクリプション型で負荷小さく、それぞれのモノづくりに最適なさまざまなデジタルアプリケーションを活用できるようにすることで、製造業のDX推進の裾野を広げたい考えだ。
富士通 COLMINA事業本部 戦略企画統括部 シニアマネージャーの平谷真智子氏は「自社で独自の取り組みが進められるような大企業であれば、従来のサービス形態でも問題ないが、中堅以下規模の製造業では自社内でハードウェアなどをそろえ運用を行うことが難しい場合も多い。こうした企業の支援ができるような体制を用意したいと考えた」と狙いについて語っている。
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