トヨタの高精度地図の自動生成プラットフォームを物流に、いすゞや日野と活用モビリティサービス

トヨタ自動車子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス傘下のウーブン・アルファ、いすゞ自動車と日野自動車は2021年6月8日、高精度地図の自動生成プラットフォームの活用に向けた検討に合意したと発表した。

» 2021年06月09日 06時30分 公開
[齊藤由希MONOist]

 トヨタ自動車子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス傘下のウーブン・アルファ、いすゞ自動車と日野自動車は2021年6月8日、高精度地図の自動生成プラットフォームの活用に向けた検討に合意したと発表した。

 3社で活用を検討するのは、ウーブン・アルファが開発する自動地図生成プラットフォーム(Automated Mapping Platform、AMP)だ。AMPは、車両や衛星画像などのデータを活用して自動運転車やADAS(先進運転支援システム)に使用する高精度地図を生成し、クラウド型のオープンなプラットフォームとして高精度地図を提供する。AMPに提供されるデータが増えることにより、車線や道路標識、信号などの位置データ、カーブなど道路形状に関する情報更新の頻度を高める。

 ウーブン・アルファといすゞ、日野の3社は高精度地図を使った自動運転技術やADASによってより安全な物流の実現を目指す。さまざまなルートを走行する小型トラックを中心とした領域でのAMPの活用を検討していく。この取り組みは3社の共同出資会社でのプロジェクトとしても位置付ける。

 AMPは、ウーブン・プラネット・ホールディングスの前身であるTRI-ADから取り組んでいる。高精度地図の作製よりも、更新作業や地図データを取り出して活用しやすくすることを含め、データベース化が課題になるとみて開発がスタートした。現在、高精度地図の作製は各国で現地の地図メーカーなどが主導しているが、AMPは国単位ではなくグローバルに網羅することを目指している。

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