米石油パイプラインのサイバー攻撃に見る、工場が金銭目的で狙われる時代FAメルマガ 編集後記

エコシステムに組み込まれそうなのが問題なのです。

» 2021年05月17日 11時30分 公開
[三島一孝MONOist]

 この記事は、2021年5月14日発行の「FAメールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

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 前回当欄で工場へのサイバー攻撃が増えていることについて紹介しましたが、ちょうど「工場へのサイバー攻撃」が心配になる事象が発生しました。米国の石油パイプライン大手のColonial Pipelineへのサイバー攻撃です。同社は2021年5月7日(現地時間)に、ランサムウェアを含むサイバー攻撃を受け、全てのパイプライン操作を一時的に停止しました。既にパイプラインの操業は同年5月12日に再開をしていますが、燃料サプライチェーンの正常化には数日が必要とされており、米国内の燃料供給に大きな影響を与えています。

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