キヤノンITソリューションズは、3D CADソフトウェア「SOLIDWORKS」向け設計業務支援ツールの最新バージョン「SOLiShie Ver.10」の提供開始を発表した。新たに「テンプレート設計支援機能」を追加した他、「一括印刷/データ変換」についても改善を図った。
キヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は2021年3月30日、3D CADソフトウェア「SOLIDWORKS」向け設計業務支援ツールの最新バージョン「SOLiShie(ソリシエ) Ver.10」の提供開始を発表した。
SOLiShieは、SOLIDWORKSを使用した3D設計業務から生産に至るまでのさまざまな業務プロセスに対応するアドインツール群で、3D設計(モデリング)、図面、ユーティリティー、データ管理、解析・コンテンツ作成、PDMの6つのカテゴリーで構成される全67種類(後述の新機能を含む)の機能を提供する。
最新バージョンのSOLiShie Ver.10では、既存3Dモデルの寸法やプロパティを再利用できる「テンプレート設計支援機能」を新たに追加した他、「一括印刷/データ変換」についても改善を図り、設計業務の利便性を追求した。
新たに追加されたテンプレート設計支援機能は、既存3Dモデルやテンプレートモデルを基に、流用設計やバリエーション設計を支援するアドインツールである。対象となる寸法やプロパティなどを再利用することで、効率的に形状変更やプロパティ設定作業が行える。
一方、機能改善が施された一括印刷/データ変換では、これまでデータ変換の対象は3Dモデルのみで、2D図面については印刷出力だけであったが、今回のバージョンでは2D図面のデータ変換もサポートし、DXFおよびPDF形式への変換が可能になった。
SOLiShieは、キヤノンITSが提供するSOLIDWORKS保守の加入者であれば全67機能を無償で利用できる。SOLIDWORKS保守の非加入者は、今回追加されたテンプレート設計支援機能を除く、66機能の中から必要なものを1機能単位で購入できる(1機能の提供価格は9800円[税別])。
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