兼六ジャパンは、中国の金属3Dプリンタ企業ハンバンユナイテッド3Dテックと日本国内総代理店契約を締結した。これにより、レーザー粉末焼結積層造形方式設備の代理販売や金属3Dプリンタによる出力サービスを展開していく。
兼六ジャパンは2021年3月3日、中国の金属3Dプリンタ企業ハンバンユナイテッド3Dテック(HBD)と日本国内総代理店契約を締結したと発表した。
レーザー粉末焼結積層造形(SLM)方式の金属3Dプリンタ設備を製造するHBDは、歯科や自動車関連、宇宙航空事業などでの幅広い販売実績を持つ。兼六ジャパンはHBDと日本国内での総代理店契約を締結することで、SLM方式設備の代理販売や金属3Dプリンタを用いた出力サービスを展開していく。
代理販売では、設備内の主要な部品にドイツ製部品を採用した、SLM方式の高精度な金属3Dプリンタ設備を、ユーザーはこれまでよりも格安で導入できるようになる。また、設備導入サポートや導入後の定期サポートも実施し、安心して設備を使用できる環境を提供する。
出力サービスでは、ユーザーが提供した3Dデータを、兼六ジャパンがHBDの金属3Dプリンタを用いて短納期で出力する。金属3D造形は高額だとされているが、兼六ジャパンではステンレス鋼(SUS316L)であれば、1g当たり100円で出力を受託する(最低価格の設定あり)。
対応可能な素材は、ステンレス鋼、アルミニウム合金、コバルトクロム合金、チタン合金、ダイス鋼で、造形サイズは600×600×1000mmまで。造形後の後処理や表面処理にも対応する。
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