COVID-19ワクチン原液の新工場を神戸に建設、2022年10月に完成予定:工場ニュース
JCRファーマは2021年3月4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン原液の新工場を神戸市に建設すると発表した。
JCRファーマは2021年3月4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン原液の新工場を神戸市に建設すると発表した。
JCRファーマは、アストラゼネカからCOVID-19ワクチン(AZD1222)の原液製造を受託している。同ワクチンの製造については、アストラゼネカが厚生労働省によるワクチン生産体制等緊急整備事業として採択されており、JCRファーマではその原液製造を既存工場で行っている。
同事業の公募要項として2030年3月末まではワクチンを製造できる体制を確保することが要件となっているため、JCRファーマでは新工場の建設を決定したとしている。
新工場は神戸市西区の神戸サイエンスパーク内に建設する。2021年7月に着工予定で完成は2022年10月を予定している。製造棟は地上一階建てで事務棟は地上3階建てとしており、総工費は約116億円となる見込みだ。また、工場用地は約20億円で取得した。
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