プラントの保温材下腐食保全を支援するソリューションを提供:製造ITニュース
SAPはDNV GLと共同で、石油やガスプラントの保温材下腐食(CUI)に関する保全およびリスク管理を支援するクラウドソリューション「CUI Manager」を提供する。
SAPは2021年1月14日、DNV GLと共同で、石油やガスプラント向けのクラウドソリューション「CUI Manager」を提供すると発表した。「SAP Cloud Platform」上で構築、実行されるソリューションの1つで、保温材下腐食(Corrosion Under Insulation:CUI)に関する保全やリスク管理を支援する。
CUIは、断熱管を使用する設備において、保全コストが発生する最大の要因になっている。今回、提供するCUI Managerは、CUIのリスクを継続的に評価することで、保全エンジニアやマネージャーによる故障予防、安全性の向上、顕在化していない危険などの管理を支援する。
また、現在のリスクと今後予想されるリスク、それに伴って発生するコストに関するインサイトを提供することで、資産に関する戦略や計画を最適化できる。
CUI Managerのユーザーインタフェースは、マネジメントや品質保証分野のエキスパートが属する独立財団のDNV GLが、業界と連携してリスクベースの新しい方法論を策定し、インサイトに基づいて構築した。DNV GLのモデルと、SAPのIoT(モノのインターネット)ソリューション「SAP Asset Intelligence Network」、設備のリスク管理ソリューション「SAP Asset Strategy and Performance Management」を統合することで、標準化された効率的な手法によりCUIのリスクに対処できる。
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