「WHO WE ARE」はブリヂストンの創業から現在までの歩みを紹介する展示エリアだ。1931年の石橋正二郎氏による創業の時代を「Bridgestone 1.0」とし、米国ファイアストン(Firestone)の買収によってグローバル化が始まった1988年を第二の創業とする「Bridgestone 2.0」を経て、2020年7月に発表した中長期事業戦略構想「Bridgestone 3.0(第三の創業)」につながる流れになっている。
「Bridgestone 1.0」では、創業当時のタイヤ(レプリカ)や、1967年に発売した同社初の乗用車用ラジアルタイヤ「RD-10」、プレミアムタイヤである「POTENZA」の評価を決定付けた「RE71」、ゴム技術の横展開による経営多角化の代表ともいえるゴルフボールなどが展示されている。また、1968年のデミング賞受賞や同時期に制定した社是「最高の品質で社会に貢献」など、石橋正二郎氏がこだわった品質や、事業拡大を支えた量産販売体制に関する展示もある。
1984年のブランドロゴ刷新の後、グローバル化を進めた「Bridgestone 2.0」の時代に入る。米国を代表するタイヤブランドであるファイアストンの買収に加えて、1997年からのFormula 1(F1)への参戦により欧州でのブランド展開も強化した。2010年まで続いたF1活動を示すようにタイヤ開発車両(無限ホンダ)が展示されている。
2011年からは「真のグローバル企業へ」と題して、ブリヂストンが展開する国や地域(150以上)、社員数(約14万人)を示すとともに、現在の「Bridgestone 3.0」に向けたさまざまな取り組みに加えて、2050年を目指した「Bridgestone 4.0」や「Bridgestone 5.0」の姿も紹介されている。
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