ヤマハは2020年10月19日、上海汽車グループ傘下のブランド・MGが発売する新型車でヤマハブランドのスピーカーシステムが採用されたと発表した。搭載されるのは「MG5」の新モデルで、2020年11月に販売開始の予定だ。ヤマハは2020年の北京モーターショーにおいて、カーオーディオへの再参入を発表していた。
ヤマハは2020年10月19日、上海汽車グループ傘下のブランド・MGが発売する新型車でヤマハブランドのスピーカーシステムが採用されたと発表した。搭載されるのは「MG5」の新モデルで、2020年11月に販売開始の予定だ。ヤマハは2020年の北京モーターショーにおいて、カーオーディオへの再参入を発表。吉利グループのLynk & Coが2021年に発売する電気自動車(EV)がオーディオシステムでは初受注となった。ヤマハは車載向けブランドオーディオの提案を国内外で強化していく方針だ。
新型MG5の上位グレードの純正スピーカーとして、ヤマハの製品が搭載される。スピーカーユニットの提供だけでなく、音響のチューニングにヤマハのエンジニアが参加し、信号処理にもヤマハのノウハウを反映させた。搭載するスピーカーシステムのうち、ウーファーは再生可能周波数をより低く設定した上で、強力な磁気回路と多重コイルによって駆動力を高め、ベースの音程感を再現した。ツイーターは軽さを重視して素材を選定、振動板にはシルク、コイルの線材には銅被覆アルミニウム戦を採用した。音の細部への追従性を向上させ、アコースティック楽器の繊細な響きを際立たせるという。
ヤマハは過去に後付け用のカーオーディオを展開しており、車載向けからは一度撤退したものの、自動運転技術の高度化や車両の電動化によって車内での過ごし方が変わると見込み、新車装着用オーディオで再参入を決めた。無線ネットワークによるアップデート(OTA:Over-The-Air)や、デジタルオーディオインタフェース「A2B」など将来のカーオーディオに求められる基本的な機能を押さえるとともに、楽器や音響機器で培ったノウハウも取り入れて、競合他社との差別化を図る。
ソニーが描く“走るコンピュータ”としてのクルマ
カーオーディオの重量が5分の1に、フォルシアの内装とクラリオンの音響技術で
「研究開発型」町工場が徹底的にこだわり抜いて開発したアナログプレーヤー
自動車にノイズキャンセリングを、ヒュンダイとアナログデバイセズが提携
ホンダのモノづくりをオーディオにも、開発者にこだわりを聞く
ヤマハはカーオーディオに再参入、北京モーターショーに日系各社が出展Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
モビリティの記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム