キャディは、製造業の販路開拓に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。平常時と比較した直近3カ月の売り上げについては、「2割以上下がった」が58%、「5割以上下がった」が19%で、2割以上減少した町工場が77%を占めている。
キャディは2020年9月15日、製造業の販路開拓に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。調査対象は、金属加工などを手掛ける全国の町工場104社。直近3カ月の売り上げが2割以上減少した町工場が、全体の約8割を占めた。
平常時と比較した直近3カ月の売り上げについては、「2割以上下がった」が58%、「5割以上下がった」が19%で、2割以上減少した町工場が77%を占めていることが分かった。同年5月の調査に比べて、2割以上減は1割以上増加し、5割減の割合は13%増加している。
また、売り上げの3割以上を占める主要顧客業界の数について、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前後での影響を調査したところ、主要顧客の業界数に「変化なし」と回答した町工場は76%だった。「減少した」21%と合わせると97%となり、業界を跨いだ販路開拓の難しさが浮き彫りになっている。
次に、コロナ禍での課題について尋ねた。その結果、71%が回答した「販路開拓」が最も多かった。次いで、「技術者の育成」「生産管理、改善」となっており、どちらも3割を超えている。
販路開拓手段の変化については、最も変化が大きかったのは「展示会への出展」で、2割以下に減少している。一方で、「オンライン展示会への出展」「オンラインセミナーの自社開催」などは増加しており、新たな手段を取り入れる町工場の数が増えている。
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