インテルがIoTエッジ向けプロセッサに10nmプロセスを採用、TSNや機能安全対応も組み込み開発ニュース(2/2 ページ)

» 2020年09月24日 06時30分 公開
[朴尚洙MONOist]
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「第11世代 Core プロセッサ ファミリー」の動作温度範囲を拡大

 IoTエッジ向けの第11世代 Core プロセッサ ファミリーは、薄型軽量ノートPC向けと同様に、新たなCPUアーキテクチャ「Willow Cove」や新グラフィックス機能となる「Iris Xe グラフィックス」の採用による高い処理性能が特徴となる。

IoTエッジ向け「第11世代 Core プロセッサ ファミリー」の特徴IoTエッジ向け「第11世代 Core プロセッサ ファミリー」の特徴 IoTエッジ向け「第11世代 Core プロセッサ ファミリー」の特徴(クリックで拡大) 出典:インテル

 薄型軽量ノートPC向けと異なる機能としては、動作温度範囲の拡大と、Atom x6000Eシリーズでも採用したTSNと機能安全規格への対応が挙げられる。一般組み込み機器向け(General Embedded)では動作温度範囲を0〜100℃とし、産業機器向け(Industrial)では動作温度範囲を−40〜100℃とした上で、TSNに対応しつつ、機能安全規格の認証取得を容易にする「Intel FSEDP(Functional Safety Essential Design Package)」を提供する(Intel Safety Islandは非搭載)。

IoTエッジ向け「第11世代 Core プロセッサ ファミリー」の製品ラインアップ IoTエッジ向け「第11世代 Core プロセッサ ファミリー」の製品ラインアップ(クリックで拡大) 出典:インテル

 新製品となる「Intel i7-1185G7E」と従来品の「Intel Core i7-8665 UE1」との性能比較では、シングルスレッドの処理性能が23%増、マルチスレッドの処理性能が19%増、グラフィックス性能が2.95倍になったという。なお、消費電力を示すTDPは15Wで同じである。

新製品と従来品の比較 新製品の「Intel i7-1185G7E」と従来品の「Intel Core i7-8665 UE1」の性能比較(クリックで拡大) 出典:インテル

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