日産自動車は2020年9月16日、オンラインイベントを開催し、「フェアレディZ プロトタイプ」を公開した。フェアレディZの新モデルの投入は2020年5月末に公開された動画で予告されていた。また、日産は2023年度までの4カ年の事業構造改革計画において「今後18カ月で12の新型車を投入」と掲げており、新型フェアレディZはこの12モデルのうちの1つとなる。そのため2021年内にも発売するとみられる。価格については現時点では非公表だ。
日産自動車は2020年9月16日、オンラインイベントを開催し、「フェアレディZ プロトタイプ」を公開した。
フェアレディZの新モデルの投入は2020年5月末に公開された動画で予告されていた。また、日産は2023年度までの4カ年の事業構造改革計画において「今後18カ月で12の新型車を投入」と掲げており、新型フェアレディZはこの12モデルのうちの1つとなる。そのため2021年内にも発売するとみられる。価格については現時点では非公表だ。
フェアレディZ プロトタイプは、V型6気筒のツインターボエンジンと6速MTを搭載。ボディーサイズは全長4382×全幅1850×全高1310mmで、ボディーサイズは現行モデルと比べて全長が122mm、全幅が5mm拡大したが、全高が5mm低い。タイヤサイズはフロントが255/40R19、リアが285/35R19となる。エンジンやシャシーを新規開発するかどうかは現時点では公表していない。
デザインについては発表したプロトタイプの姿で「ほぼ完成」(日産自動車 社長兼CEOの内田誠氏)だという。プロトタイプのボディーカラーは初代モデルのS30型や4代目のZ32型などに設定されていたイエローを意識して、光沢のあるパール系のイエローを開発。当時の技術では難しかった鮮やかさを実現しており、ブラックのルーフと組み合わせることでモダンで未来的なカラーコンビネーションとした。ルーフラインは刀を意識したという。
内外装にも歴代のフェアレディZの要素を取り入れたが、先行して公開した電気自動車(EV)「アリア」を含めて日産の新しいラインアップとしてのバランスも考慮して、今の時代らしいモダンさを追求した。フロントフェンダーよりも低くなだらかに傾斜するリアのデザインによって、S30型のサイドシルエットを表現。長さのある豊かさと、シャープさのバランスに配慮した。上の面と下の面を切り分けるシャープなサイドのラインは、ドアハンドルから柔らかくリアのラインにつながり、現代的な表現のLEDリアランプに至る。リアランプはS30型やZ32型など歴代モデルのデザインテーマをアレンジしており、薄さや丸み、光の重なりなどで先進性を演出する。
LEDヘッドランプは「240ZG」(S30型)をイメージしている。上下を囲む半円のデザインは、240ZGのヘッドランプのドーム型レンズが円状の反射を作り出すのを意識した。ヘッドランプのティアドロップ形状や、フードのバルジ形状(内部高圧成形で加工された形状)もS30型に由来する。四角いグリル開口も、歴代モデルのアイコンを継承している。
フェアレディZ プロトタイプのインテリアは、スポーツカーとしての快適な室内に、現代の技術を取り入れた。12.3型のフルデジタルメーターディスプレイを採用。エンジンの回転数に合わせてシフトアップインジケーターが点滅してドライバーにシフトアップを促す他、レッドゾーンで赤く点灯する演出も盛り込んだ。ステアリングホイールは、ディープコーン形状によってスポーツカーであることを表現しており、操作性のよいグリップ形状や、視認性の高いスイッチ類のレイアウトとした。
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