複雑化したグローバル経営管理基盤を再編、カナデンが「SAP S/4HANA」を採用製造IT導入事例

SAPジャパンは、エレクトロニクス技術商社のカナデンが、ERPソフトウェア「SAP S/4HANA」をグローバル経営管理基盤として採用したと発表した。i-ESMを採用した国内初のプロジェクトとなる。

» 2020年09月04日 09時00分 公開
[MONOist]

 SAPジャパンは2020年8月20日、エレクトロニクス技術商社のカナデンが、同社のERPソフトウェア「SAP S/4HANA」をグローバル経営管理基盤として採用したと発表した。

 カナデンでは、これまでスクラッチ型の独自システムを導入していたが、長年の利用によりシステムが複雑化。バックオフィス作業が煩雑になり、営業効率が低下していた。次期システムを検討する中で、SAP S/4HANAの導入とともに、SAPジャパンがパートナー企業と同年6月に発表した「インテリジェントエンタープライズ標準ソリューションモデル(i-ESM)」を採用した。

 i-ESMとは、ERP(基幹システム)やAI(人工知能)、ML(機械学習)、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)などの最新デジタル技術導入の短縮化と業務品質向上を支援するための標準ソリューションモデルだ。なお、今回の事例は、i-ESMを採用した国内初のプロジェクトとなる。

 システムの構築とプロジェクトマネジメントは、i-ESM提供パートナーであるアイ・ピー・エス(IPS)が担当する。IPSが提供するシステム導入、活用コンサルティングパッケージサービス「EasyOne Trading」に、カナデンの複雑な業務にも対応する業務フローやアウトプットが用意されていることも導入の決め手となった。

 EasyOne Tradingを利用することでカナデンは、システム構築の時間や人的リソースを抑えて短期間で導入でき、自社の業務見直しに集中できるようになる。また、SAP S/4HANAの導入で業務の見直しを図り、全社の生産性向上と顧客へのサービルレベル向上を目指すという。

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