オムロンは2020年8月27日、製造現場の課題を顧客と解決する共創型拠点「オートメーションセンタ(ATC)」をバーチャル化し、同年8月28日から見学を開始すると発表した。まずは2020年1月にオープンした「オートメーションセンタ TOKYO(ATC-TOKYO)」をバーチャル化し時間や場所の制約なく体験できるようにした。今後は全世界に37拠点あるATCを必要に応じて順次バーチャル化していくという。
オムロンは2020年8月27日、製造現場の課題を顧客と解決する共創型拠点「オートメーションセンタ(ATC)」をバーチャル化し、同年8月28日から見学を開始すると発表した。まずは2020年1月にオープンした「オートメーションセンタ TOKYO(ATC-TOKYO)」をバーチャル化し時間や場所の制約なく体験できるようにした。今後は全世界に37拠点あるATCを必要に応じて順次バーチャル化していくという。
オムロンでは、FA関連機器を個々に提供するのではなく、独自のコンセプト「i-Automation!」により、製造現場の課題を解決するソリューションとして提案する動きを強化している。そのため、顧客が課題解決を体感できるようにするとともに、協力して課題解決の仕組み作りを進められる拠点として整備を進めているのがATCである。AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ロボティクスなどの最先端技術に加え、オムロンの持つ20万種以上の制御機器を高度にすり合わせる技術力やアプリケーションを使用することで、顧客個々の課題に合わせた解決策を実証できるようにしている。
しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、ATCへの訪問が制限される状況が続いていることから、2020年6月にはATCでリモート対応を行うことを発表(※)。さらに、今回は時間や場所の制約を受けない形で見学が行えるバーチャル化をすることで、より広く来場者に体験してもらえるように体制を整える。具体的にはATC-TOKYOを、3Dカメラでの撮影によって360度ウォークスルー体験できるようにしている。
(※)関連記事:オムロンがFA共創拠点をリモート化、リアルとバーチャルの“いいとこどり”目指す
「リモートの場合は、現地で担当者がリアルタイムに対応し、デモなどをその場で顧客の要望に合わせて対応しているが、1日で受けられる数が決まってくる。バーチャル体験はその手前でどういう施設かをまず理解してもらえるようにするためのものとなる」(オムロン広報)としている。ただ、体験の受け付けはオムロン社員を通じて行い、同社員が説明する形で進めるという。
まずはATC-TOKYOのバーチャル化から進め、今後はATC刈谷(愛知県)のバーチャル化も行い2020年10月にオープンする予定だという。その後は「顧客の要望に応じて世界37拠点のATCのバーチャル化を順次進めていく」(オムロン広報)。また、言語についても、日本語の他、英語と中国語に対応するとしている。
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