ボッシュ(Robert Bosch)は、車載ソフトウェアと電子システムを統合した新事業部「クロスドメインコンピューティングソリューション」を設立する。車両アーキテクチャ向けソフトウェア集約型システムを提供する予定だ。
ボッシュ(Robert Bosch)は2020年7月21日、車載ソフトウェアと電子システムを統合した新事業部「クロスドメインコンピューティングソリューション」を設立すると発表した。約1万7000人の従業員を擁し、2021年初頭から車両アーキテクチャ向けソフトウェア集約型システムをワンストップで提供する予定だ。
ソフトウェア集約型電子システム市場は年間約15%成長の見込みで、同社は同市場での主導的地位を強化する狙いだ。新事業部には、カーマルチメディア事業部全体とパワートレインソリューション事業部、シャシーシステムコントロール事業部、オートモーティブエレクトロニクス事業部の一部を統合する。
運転支援、自動運転、カーマルチメディア、パワートレイン、ボディーエレクトロニクス分野のソフトウェア、電気系、電子系エンジニアを配属することで、事業領域をまたいだソフトウェアとエレクトロニクス向けソリューションの開発効率化を図る。
将来は、車両コンピュータとコントロールユニットの基盤となるソフトウェアの他に、駐車支援やレーンキープアシストシステム、音楽ストリーミングなど多彩な機能を持つソフトウェアも開発する予定だ。
事業領域をまたいだソフトウェア開発に加えて、車両コンピュータ、コントロールユニット、センサーの開発も担当する。高性能コンピュータによりコントロールユニットの搭載数を減らすことに注力。車両全体で一貫したITアーキテクチャを有することで、全ての電気、電子コンポーネントが完全互換性を持つようになる。
また、製造の集約も進めており、現在はオートモーティブエレクトロニクス事業部で、車両ドメインコントロールユニットと車両コンピュータの製造を統括している。新しい製造ネットワークでは、14カ国の21工場で約2万4000人の従業員を擁する見込みだ。
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