人とAIが共に進化するための次世代人工知能技術の開発事業を開始製造マネジメントニュース

新エネルギー・産業技術総合開発機構は、「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」を2020年度から2024年度までの5年間のプロジェクトとして開始する。

» 2020年08月18日 09時00分 公開
[MONOist]

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2020年7月21日、AI(人工知能)システムの導入を加速するため、「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」を発表した。2020年度から2024年度までの5年間のプロジェクトとして開始する。

 研究開発項目は、「人と共に進化するAIシステムの基盤技術開発」「実世界で信頼できるAIの評価・管理手法の確立」「容易に構築・導入できるAIの開発」の3つとなる。

キャプション 事業の概要(クリックで拡大) 出典:NEDO

 AIシステムの基盤技術開発では、推論過程や推論根拠を示せるAIと、人の知識を理解するAIの開発を進める。人とAIが相互に理解、学習して共に進化し、幅広い分野へのAI適用を目指す。

 AIの評価・管理手法の確立では、貸付審査、医療診断、自動運転など、AIシステムの推論結果が社会的、経済的に大きな影響を及ぼすことから、実際の事例をベースにAIの品質を評価、管理する手法を開発する。

 容易に構築・導入できるAIの開発では、大量の学習用データを活用した「汎用学習済みモデル」を作成し、少量の学習用データでAIシステムを効率的に作成するためのプラットフォームを構築する。

 これらの技術開発によりAIシステムの導入を進め、2030年に日本産業の労働生産性20%以上(2020年度比)の向上を目指す。2020年度の予算は29億3000万円を予定している。

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