アドバンテックは、IntelのXeonまたはCoreプロセッサ搭載の3.5インチSBC「MIO-5393」を発表した。広範囲動作温度に対応し、軍事防衛マイクロサーバ、自動光学検査機器、乗客情報システム、屋外キオスクなどに適する。
アドバンテック(Advantech)は2020年7月15日、Intelの「Xeon」または「Core」プロセッサを搭載した3.5インチシングルボードコンピュータ(SBC)「MIO-5393」を発表した。高速動作と広範囲動作温度をサポートし、軍事防衛マイクロサーバ、自動光学検査(AOI)機器、乗客情報システム、屋外キオスクなどに適している。
MIO-5393の大きさは146×102mm。最大6つのコアを内蔵し、メモリはデュアルチャンネルDDR4で最大64GBまで搭載できる。USB 3.2 Gen 2を採用し、転送速度10Gbpsに対応。NVMe対応のM.2スロットを搭載し、PCIe接続による高速SSDストレージが可能だ。また、48ビットLVDS、HDMI、DP(ディスプレイポート)のトリプルディスプレイ機能も備える。
TDP(熱電力設計)は、45Wまたは25Wを用意する。独自の「Quadro Flow Cooling System(QFCS)」技術による静音スマートファンを内蔵し、CPUの性能を妨げない。CPU周りも熱抵抗を低減し、熱拡散の速い設計で、−40〜+85℃の厳しい環境下での稼働にも耐える。
組み込みソフトウェア「iManager 3.0」やソフトウェアAPI、クラウドベースのデバイス管理ソフトウェア「WISE-DeviceOn」も提供する。CANバスなど、特定ドメインに焦点を当てた豊富で拡張可能な入出力機能は、FA用AGV(無人搬送車)やCNCマシン、医療機器にも適している。
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