ワーク表面への測定圧力を減少したプローブの国内販売を開始:FAニュース
キャプテンインダストリーズは、Hexagon製「低接触圧プローブIRP40.02-LF」の国内販売を開始する。同プローブは、ワーク表面に接触する測定球の圧力をX-Y方向で約40%、Z方向で約50%減少している。
キャプテンインダストリーズは2020年7月13日、ワーク仕上げ面の測定球の圧力を抑えた、Hexagon製「低接触圧プローブIRP40.02-LF」の国内販売を同年8月3日に開始すると発表した。価格は非公開となっている。
低接触圧プローブIRP40.02-LFは、従来品に比べ、ワーク表面に接触する測定球の圧力をX-Y方向で約40%、Z方向で約50%減少している。同社が販売する機上計測ソフト「Hexagon m&h NC ゲージ」などと組み合わせると、高精度な機上計測をより容易に実施できる。
「低接触圧プローブIRP40.02-LF」のイメージ(クリックで拡大) 出典:キャプテンインダストリーズ
同プローブは、Zクラッシュ検知機能により、外観では認識できないZ方向のオーバートラベル(行き過ぎ量)を検知し、青色LEDによって知らせる。また、ITE高速移動テクノロジーで正確にタッチ信号を判断。分速50mまでスキップ送りができる。
さらに、電気的、光学的ノイズを検知するパルス量を増やして、検知マージンを複数パルスにした結果、耐ノイズ性が向上した。電池寿命は、1回/2秒のタッチサイクルで、連続計測800時間となっている。
キャプテンインダストリーズでは、工作機械や自動車のメーカーを中心に、初年度100システムの販売を目指す。
- 第4次産業革命で変わる検査と品質向上の取り組み
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第21回となる今回は、IoTやAIを活用することで品質向上への取り組みがどのように変化するのかという点を紹介します。
- 品質不正問題にどう立ち向かうのか、抜本的解決のカギはIoTと検査自動化
2017年の製造業を取り巻く動きの中で、最もネガティブな影響を与えたのが「品質不正」の問題だろう。「日本のモノづくり」のブランド力を著しく傷つけたとされるが、2018年はこの問題にどう対応するのかという点は、全ての製造業の命題である。人手不足が加速する中、解決につながる「仕組み」や「ツール」に注目が集まる1年となる。
- IoT時代にどう立ち向かうか、自動検査の位置付けを変えたマインドセット
「検査装置は不具合を見つける装置ではなく、不具合を出さないためのものだ」――。基板実装ラインなどで使われる外観検査装置で好調を続けるサキコーポーレーションだが、成功の土台には「マインドセット」の取り方にあったという。サキコーポレーション社長の秋山咲恵氏の講演の内容をお届けする。
- 学習なしでキズを抽出、外観検査自動化に貢献するAI機能搭載画像処理システム
オムロンは2020年6月29日、製造現場における外観検査の自動化に貢献するため、「キズ抽出」と「良品判定」の2つに特化した学習済みAI機能を搭載した画像処理システム「FHシリーズ」を同年7月1日から発売すると発表した。
- 製鉄現場のAI活用、画像×AIで緩衝材不良の検出率85%、過検出0.02%に
NECは2020年7月13〜17日、バーチャルイベント「NEC iEXPO Digital 2020」を開催。本稿では、テーマセッション「ディープラーニングによる異常検知システムの実用化 〜製鉄生産現場の品質向上〜」に登壇した、日本製鉄 名古屋製鉄所 設備部 制御技術室 主査の園田貴之氏の講演内容を紹介する。
- 加工品の抜き取り検査を自動化、ロボットと3Dスキャナーを組み合わせてセルで提供
アメテック クレアフォーム事業部は2019年2月25日、3Dスキャナーの新製品「Cube-R」を2018年3月5日に国内で発売すると発表した。新製品はロボットアームと3Dスキャナーを組み合わせたセル型の製品で、ライン内などで完全自動測定を実現するためのセルをターンキー型ソリューションとして提供する。参考販売価格は4000万〜6000万円。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.