ルネサス エレクトロニクスは、同社の低消費電力マイコン「REファミリー」に、256KBのフラッシュメモリを搭載した「R7F0E01x82xxx」を追加した。独自のSOTBプロセス技術により、低消費電力で優れたエネルギー効率を備える。
ルネサス エレクトロニクスは2020年7月2日、Armの「Cortex M0+」コアを搭載する低消費電力マイコン「REファミリー」に、256KBのフラッシュメモリを採用した「R7F0E01x82xxx」を追加した。
REファミリーは、同社独自のプロセス技術「SOTB(Silicon On Thin Buried Oxide)」を採用し、消費電力を低く抑えていることが特徴。内蔵のLDO使用時の動作電流は25μA/MHzで、同社の超低Iq DC-DCコンバーターを用いると12μA/MHzとなる。スタンバイ電流も400nAに抑えられている。動作電圧は1.62〜3.6Vで、最大64MHzの高速動作が可能だ。
また、エネルギー効率に優れ、ベンチマークの標準化団体EEMBCの評価において、ULPMark-CP(CoreProfile)スコアで705の認証を取得している。
パッケージサイズは、従来製品では約4mm角(4.27×4.47mm)が最小だったが、新製品では約3mm角(3.16×2.88mm)の72ピンWLBGAを用意する。他に、7mm角の56ピンQFN、14mm角の100ピン、10mm角の64ピンLQFPがある。
より小型化が求められる機器に搭載可能になったことで、スマートホームやスマートビルディング、環境センシングなど主にセンサー制御向けのIoT(モノのインターネット)機器での用途を見込む。
現在サンプルを出荷中で、2020年7月末の量産開始を予定している。1万個購入時の参考価格は、例えば64ピンLQFPパッケージの「R7F0E01082CFM」が1個あたり3.33米ドル(約360円)となっている。
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