ユビキタスAIコーポレーションとエー・アンド・デイは、車載システムソフトウェア開発用シミュレーターの共同開発および販売で業務提携した。車載システムのテスト効率改善に向け、PCのみで制御ソフトウェアを検証できるシミュレーターを開発する。
ユビキタスAIコーポレーションは2020年7月1日、車載システムソフトウェア開発用シミュレーターの共同開発および販売で、エー・アンド・デイと業務提携すると発表した。
業務提携により、ユビキタスAIコーポレーションが有する車載向けソフトウェア技術や販売サポート実績と、エー・アンド・デイの高精度な車載向け電子計測技術をシミュレーター開発に生かす。
両社が開発するシミュレーターは、制御装置や制御対象などシステム全体のシミュレーションをソフトウェアで実行し、PCのみで制御ソフトウェアを検証できるようにするものだ。車載システムメーカーは、それぞれの開発プロセスに応じて、ソースコードベースで検証プロセスを最適化し、効率化できる。
同シミュレーターでは、開発環境の構築期間が最短数日と短くなり、HILS(Hardware-in-the-loop simulation)においてテストケースの再利用や、パフォーマンス、タイミングの検証が可能になる。自動テスト機能も備える。ライセンスに関しては、リモートワークにも対応できる柔軟な体系を採用する。
両社は2020年10月のβ版リリース、2021年4月の販売開始を目指して、シミュレーター開発を進めていく。
HILSとは何か
組み込みソフトウェアとIIoTプラットフォームを連携、企業のIIoT化を促進
車載ECU向けハイパーバイザーの取り扱いを開始
RISC-V対応のRTOSを発売、IoT機器の高性能化と低価格化に貢献
リアルタイムOSやミドルウェアを統合した、組み込みAIとIoT向けSDK
健康計測機器分野でタニタとエー・アンド・デイが業務提携Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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