カシオ計算機は2020年7月1日、Androidプラットフォームを採用した「ラグドスマートハンディターミナル」の新製品を発表した。強みとするタフネス設計などに加えて、汎用性の高いAndroidプラットフォームを生かし、さまざまな拡張インタフェースを備えることが特徴である。
カシオ計算機は2020年7月1日、Androidプラットフォームを採用した「ラグドスマートハンディターミナル」の新製品を発表した。強みとするタフネス設計などに加えて、汎用性の高いAndroidプラットフォームを生かし、さまざまな拡張インタフェースを備えることが特徴である。
カシオ計算機はハンディターミナル事業を開始して36年となりさまざまな機種を展開してきた。従来はWindowsベースの製品を中心としてきたが、Windows CEおよびWindows Embedded Hnadheldなどのサポート終了などもあり、Android対応製品の強化を進めているところだ。
新たに投入する新製品「IT-G600/IT-G650」はAndroidベースのフラグシップモデルで2020年7月上旬から順次販売を行う。「IT-G600」はテンキーを備えているが画面サイズは4.7インチ、「IT-G650」はテンキーがない代わりに画面サイズは5.5インチと大画面を備えているのが特徴だ。価格は両モデルともオープン価格だが「市場想定価格はWi-Fiモデルが15万円、ワイヤレスWANモデルが17万円」(カシオ計算機)だとしている。
スキャン確度の調整などが可能である他、手袋をしていても操作可能なグローブモードなどにも対応している他、幅広い拡張性を備えていることが特徴だ。Androidを通じて多くのパートナーソフトウェアを活用できる他、背面に搭載した拡張インタフェースにより、特定の業務に特化したデバイスを装着し、機能追加が可能だ。拡張インタフェースの制御用のライブラリーも用意しており、簡単に現場の状況に応じてカスタマイズできる利点がある。
例えば、サーモカメラを追加することで、倉庫や工場などで食品管理や設備管理、従業員の体調管理に活用したり、RFIDリーダーを搭載することで、商品管理にや畜産管理、設備管理などの活用したりすることが可能となる。カシオ計算機 営業本部 システム企画推進部 国内推進室の中嶋健太郎氏は「カシオ計算機の36年のノウハウやパートナーを生かし業務端末としてハンディターミナルの利用の幅を広げたい」と語っている。
また、ハードウェアとしての耐久性も強化。カシオ計算機が以前から得意とするタフネス構造を採用し、「IT-G600」で落下強度1.8m、「IT-G650」で落下強度1.5mを確保している。さらに、−20〜50℃の幅広い温度帯での動作を実現する他、IP67M準拠の防塵防滴性能を備えており、さまざまな環境で使用することが可能だ。
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