画像処理技術とディープラーニングによる金属組織試験自動化ソリューションFAニュース

東芝デジタルソリューションズは、画像処理技術とディープラーニングを活用した金属組織試験自動化ソリューション「AI等級判定サービスMETALSPECTOR/AI」を提供開始した。厳格化する品質管理や熟練検査員不足に貢献する。

» 2020年06月26日 07時00分 公開
[MONOist]

 東芝デジタルソリューションズは2020年6月2日、画像処理技術とディープラーニングを活用した金属組織試験自動化ソリューション「AI等級判定サービスMETALSPECTOR/AI」の提供を開始した。同社が開発を進める、産業用IoT(IIoT)サービス「TOSHIBA SPINEX」の1つとなる。

 METALSPECTOR/AIは、これまで目視による官能検査に頼っていた金属組織試験を自動化する。鉄鋼業、自動車、航空機部品の製造業において、判定基準の平準化や省力化を促進し、厳格化する品質管理、深刻化する熟練検査員不足に対応する。

 東芝アナリティクスAI「SATLYS(サトリス)」を活用しており、熟練者の知見を学習したAI(人工知能)が、クラウド上で熟練検査員の目視検査と同等の精度で鋼材品質の結晶粒度の等級判定をする。非金属介在物測定装置と組み合わせれば、ミクロ組織試験業務の多くを自動化し、対外的な監査にも根拠ある証跡を示すことができる。

キャプション AIが鋼材品質の結晶粒度の等級を判定(クリックで拡大) 出典:東芝デジタルソリューションズ

 また、ログ管理による検査作業記録の信頼性向上や自動測定による省力化、熟練検査員の技術伝承なども期待できる。

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